5senses誕生まで〜理学療法士の僕が、医療の現場を飛び出して「脳と五感のスタジオ」を創るまで〜
ここでは、5sensesが兵庫県に誕生するまでに至った経緯について、僕の半生と、「本当の健康」にたどり着くまでの葛藤を振り返りながらお話します。
少し長くなりますが、今、慢性的な不調や原因不明の生きづらさを抱えているあなたにこそ届いてほしい物語です。どうか最後までお付き合いください。
プロなのに自分が分からない。何かに追われ続けた暗黒時代
僕の職業は「理学療法士」です。国家資格を持ち、病院や介護の現場で、リハビリのプロとして多くの患者様の体を治療してきました。
「人の体を治す仕事」
そう聞くと、さぞかし自分自身の健康管理も完璧なのだろうと思われるかもしれません。しかし、数年前の僕は、プロとしては口が裂けても他人に言えないような、文字通りの「どん底」にいました。
朝起きた瞬間から、首の後ろにずっしりと鉄板を張り付けられたような重い肩凝り。パソコンの画面を見つめれば、目の奥がジンジンと痛む慢性的な眼精疲労。そして何より僕を苦しめていたのは、「常に何かに追われているような、得体の知れない強い恐怖心」でした。
神経が張り詰め、心臓の鼓動がいつも以上に早くドクドクと脈打つ。
「自分は理学療法士なのに、なぜ自分の体の状態すら分からないんだ……」
教科書を開いても、目の前の患者様の治療法は載っていても、自分のこの苦しみの原因はどこにも書いてありませんでした。
毎日がとにかく辛く、生きているだけでエネルギーが削ぎ落とされていく感覚。当時の僕にとって唯一の救いは「眠ること」でした。意識を失っている時間だけが、この重圧と恐怖から解放される、一番楽な時間だったのです。
病院に行っても「ストレートネックですね」と湿布や痛み止めを処方されるだけ。すがる思いでマッサージや整体に駆け込み、その場では少し軽くなった気がしても、翌朝にはまた元のガチガチの体に戻っている。
「もう、この不調と一生付き合っていくしかないのか」
暗い部屋の天井を見上げながら、深い絶望感に包まれていました。
自信の崩壊と、人生を変えた「ピラティス」との出会い
そんなある日、僕の運命を変える言葉に出会います。それが「ピラティス」でした。
今でこそ広く知られていますが、当時はまだ聞き馴染みのない言葉。しかし、調べてみるとその起源は「負傷兵のリハビリ」にあると知りました。
「リハビリの世界の人間として、試さないわけにはいかない」
まさに藁にもすがる気持ちで、スタジオのドアを叩いた日のことを、今でも鮮明に覚えています。
実は僕、学生時代から6年間テニスに打ち込んできた人間です。運動神経にはそれなりの自信がありました。ピラティスなんて、お洒落なストレッチのようなものだろう。心のどこかで、そう高を括っていたのかもしれません。
しかし、最初のレッスンで、その自信は音を立てて崩れ去りました。
インストラクターに指示された通りに体を動かそうとしても、驚くほど手足が、背骨が、自分の意志についてこないのです。
「えっ……? 自分の体なのに、信じられないくらい上手く動かせない!」
それはショックであると同時に、これまでにない新鮮な感覚でした。いかに自分が、これまで自分の体をごまかしながら使ってきたか。そして、いかに「自分の体のセンサー」が狂ってしまっていたかを、肌で突きつけられた瞬間でした。
そこから必死に通ううちに、驚くべき変化が起こり始めます。
丸まっていた猫背がすっと伸び、視線が自然と前を向く(視覚の変化)。それと連動するように、あれほど僕を苦しめていた慢性的な肩凝りや眼精疲労が、まるで霧が晴れるようにじわじわと軽減していったのです。
体が本来の動きを取り戻したとき、心に張り付いていた「恐怖心」までもが消えていました。
「これだ。ピラティスと、僕が持っている理学療法の知識を掛け合わせれば、絶対に多くの人の深い不調を根本から改善できる」
確信が、五感を震わせました。僕と同じように、どこに行っても治らずに毎日を辛く過ごしている人の助けになりたい。その想いだけが、僕の胸の中で熱く燃え上がりました。
医療現場からの独立、そして直面した「二極化」という高い壁
想いが固まってからの行動は早かったものの、現実的な葛藤もありました。
病院や介護のルールに縛られた白い壁の中では、僕が理想とする一人ひとりに寄り添った本質的なアプローチは実現できない。そう考えた僕は、安定した医療の現場から飛び出す「独立」を決心しました。
最初の2年間は、昼間は働きながら、夜や週末に副業としてお客様の体をみる日々。寝る間を惜しんで準備を進め、ついに3年前、念願のピラティススタジオ「5senses」をオープンすることができました。
最初のお客様が来てくださったときの感動、スタジオに流れる心地よい音楽、お迎えするアロマの香り。自分の城を持てた喜びと共に、お客様の人生に伴走する二人三脚の旅が始まりました。
しかし、経営が軌道に乗り始めた2年目、僕はプロとして最も苦しい「大きな壁」にぶち当たることになります。
たくさんのお客様をみさせていただく中で、驚くほど劇的に体が改善していく人と、一生懸命ピラティスをやっているのに、どうしても痛みが戻ってしまう、あるいは効果が出にくいという人の「二極化」が起こり始めたのです。
「なぜだ? 理学療法の知識もある、ピラティスのフォームも正しい。なのに、なぜ救えない人がいるんだ……」
かつて、自分の体が分からずに絶望していたあの暗黒時代の記憶が、フラッシュバックしました。せっかく病院を辞めてまでスタジオを作ったのに、目の前のお客様を改善させられないなら、僕の存在価値はない。悔しさと申し訳なさで、夜も眠れない日々が続きました。
たどり着いた答えは「脳」へのアプローチ。「5senses」の完成
どうしても、全員を改善に導きたい。
狂ったように国内外の論文やセミナーを探し回っていた僕が出会ったもの。それこそが、僕のパズルの最後のピースである「機能神経学(機能性神経科学)」でした。
これまでのフィットネスや整体は、筋肉や関節という「出力(動く部分)」ばかりを見ていました。しかし、機能神経学が教えてくれたのは、まったく逆の視点です。
「体を変えたいなら、まずは『脳』へアプローチせよ」
人間の体は、目(視覚)や耳(前庭感覚)、皮膚(触覚)などの「五感」から入ってきた情報を脳が処理し、その命令によって筋肉が動いています。つまり、どんなに素晴らしいピラティスのエクササイズをしても、それを受け取る「脳のセンサー」がエラーを起こしていれば、体は正しく動かず、痛みや不調という信号を出し続けるのです。
かつて僕が「何かに追われる恐怖心」を感じていたのも、メンタルの弱さではなく、自律神経や脳のセンサーの誤作動が原因だったのだと、点と点がすべて繋がりました。
・理学療法士としての、解剖学・医学的な視点
・ピラティスとしての、正しい体の動かし方の視点
・機能神経学としての、脳と神経(五感)の視点
この3つの多角的な視点を持ったとき、これまでどうしても改善しなかったお客様の「原因」が、まるで立体パズルのようにクリアに見えるようになりました。
目の前の景色がパッと明るくなる視覚、張り詰めた体と心がフワッと緩む触覚、深い呼吸と共に巡る感覚。
スタジオの名前である「5senses(五感)」には、五感を通じて脳をリ・エデュケーション(再教育)し、人間が本来持っている最高の状態を取り戻すという、僕のすべての歩みと信念が込められています。
健康の先にある、あなたらしい人生のために
おかげさまで、1店舗目(三木店)でお客様の嬉しい変化をたくさん目の当たりにし、ついに兵庫県小野市に2店舗目を誕生させることができました。
ここまで読み進めていただき、本当にありがとうございました。
慢性的な不調があるとき、人はどうしても「痛い場所(肩や首)」ばかりに目を向けてしまいます。でも、本当の原因は、毎日がんばりすぎて疲弊してしまった、あなたの「脳と神経の強張り」にあるのかもしれません。
僕自身、毎日が辛くて、眠ることだけが楽だったあの暗黒時代があるからこそ、不調で人生の彩りを失ってしまう辛さが痛いほど分かります。だからこそ、あなたの大切な体を、表面的なマッサージやその場しのぎの湿布で終わらせてほしくないのです。
5sensesのドアを開けた瞬間から、あなたの脳と五感を癒やし、本来の輝きを取り戻す旅が始まります。
【自分の体に感動し、毎日を軽やかに、あなたらしく遊び、働くために】
僕たち5sensesのスタッフ一同は、あなたの心と体に誠心誠意寄り添い、全力でサポートすることをお約束します。
あなたの新しい一歩を、スタジオで心地よい香りと共にお待ちしております。
5senses 代表
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